ハムスターの飼い方・エサ・散歩など

ハムスター

小さな体と愛くるしい瞳が可愛らしいハムスター。
夜行性で世話が簡単な為、仕事が忙しい人や朝バタバタとするのが苦手な方でも安心して飼う事ができます。 今回は、そんなハムスターの飼い方について詳しくご説明致します。

ハムスターってどんな生き物?

ハムスターとは、齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科に属するネズミの仲間です。 ちなみに、ハムスターという名前は、「蓄える」という意味を持つドイツ語「hamstern」に由来しています。

ハムスターの寿命は何年位?

ハムスターの平均寿命は2~3年程度と他のペットに比べて随分早くお別れがきてしまうのが特徴。 少しでも長生きしてもらう為には、適切なお世話してあげる事が大切です。

ペットショップでのハムスターの選び方

ペットショップでハムスターを選ぶ際は、毛並みが良く目やお尻が汚れていない個体を選びましょう。 また、生後1ヶ月未満のハムスターは体調管理が難しい為、生後1ヶ月半以上の子であるとさらに安心です。 また、他に個体に比べて極端に体が小さな子は、臆病で病弱な場合が多い為注意しましょう。 上記の条件を満たした上で、気に入った子をおうちに迎え入れてあげて下さい。

ハムスターを飼う際に用意する物

ハムスターを飼う為に必要な物として、ハムスター用ケージ・回し車・給水器・床材・トイレ・ハムスター用トイレ砂・隠れ家があげられます。 これらは、大抵ペットショップやホームセンターで全て揃います。 しかし、ケージだけはいくつか注意点がある為、詳しくご紹介致します。

ハムスターのケージを選ぶ際のポイント

ハムスターのケージは、金網タイプ、水槽タイプ、プラスチックタイプなど多種多様なケージが存在します。 結論から言うと、どのタイプでも飼育は可能ですが、今から解説する3つのポイントをチェックしてから選んで下さい。

ポイントその① 出入り口が頑丈である事

まず、ケージを選ぶポイントとして出入り口が頑丈である事があげられます。 なぜなら、ハムスターは賢く力持ちの為、プラスチックでできた出入り口や、使い込んだ金網の出入り口程度なら簡単に開けて脱走してしまうからです。 もしも、購入した後に出入り口が緩いと感じた場合は、ナスカンで固定する等の工夫が必要です。

ポイントその② 洗いやすいシンプルなデザインである事

沢山のアスレチックやパイプ等のついたケージは洗い辛い上、手間がかかる為、初心者にはあまりおすすめできません。 また、洗い残しや乾きが不十分の場所があると、カビの発生に繋がります。

その為、初めてハムスターを飼育する方は、なるべく洗いやすいシンプルなデザインのケージがおすすめです。

ポイントその③ ケージの高さが30㎝程度である事

ハムスター用のケージの中には、階段やはしごのついた2階建てや3階建てのケージが存在します。 しかし、ハムスターは木登りや金網をよじ登るなどの立体的な動きはあまり得意ではありません。 その為、高さのあるケージはハムスターが落下してケガをしてしまう危険性があります。 従って、高さ30㎝程度のケージを選ぶのがおすすめです。

ハムスターの餌について 目安量やあげて良い物は?

餌の量は、ハムスターの体重の10%を目安に与えて下さい。 与える割合は、ペレット5割、野菜や果物4割、ひまわりの種1割くらいが理想です。 ハムスター=ひまわりの種という印象が強いですが、実はひまわりの種はカロリーが高く与えすぎは肥満に?がる為、注意が必要です。

また、ハムスターは雑食の為、野菜や果物、魚、虫、人工飼料等様々な物を食べる事ができます。 下記にハムスターが食べられる物と食べられない物を簡単にまとめてみました。

ハムスターが食べられる物

  • ハムスター用ペレット
  • ひまわりの種
  • 野菜(キャベツ・にんじん・きゅうり・ブロッコリー・かぼちゃ・豆苗)
  • 果物(バナナ・リンゴ・みかん)
  • その他(煮干し・ミルワーム・チーズ)

これらの物をあげる際は、全て5㎜角程度に切ってあげて下さい。 なぜなら、ハムスターは何でも頬袋に入れてしまう為、あまり大きすぎる物だとケガをしてしまう危険性があるからです。 また、個体毎に好き嫌いがある為、色々与えてみて好きな物を探してみるのも楽しいです。

ハムスターが食べられない物

  • 野菜(タマネギ・ニラ・ねぎ・アボカド・アスパラガス・銀杏・にんにく・ショウガ)
  • 果物(もも・びわ)
  • その他(人間用のお菓子や加工食品)
    • 上記の野菜や果物を食べると、ハムスターは下痢や中毒症状を起こすので、絶対与えないで下さい。 また、人間用のお菓子や加工品はハムスターにとって有害なだけではなく、強烈な旨みのせいでハムスター用の餌を食べなくなってしまうおそれがあります。

      ハムスターの毎日のお世話

      ハムスターの毎日のお世話は餌替え・水替え・糞尿の汚れ取り・散歩の4つだけ。 また、ハムスターは夜行性の為、お世話は基本的に夜に行います。

      ハムスターの餌換えについて

      毎日1回、餌は全て新しい物に取り替えて下さい。
      なぜなら、食べかけの餌や新鮮でない餌をケージに置き続ける事は、カビの発生やハムスターの食中毒に?がるからです。 また、野菜や果物を入れる際はよく洗い、キッチンペーパー等でよく水分を取ってから入れて下さい。 そうすると、ペレットが湿気たり、野菜や果物がしなびたりするのを防ぐ事ができます。

      ハムスターの水替えについて

      毎日給水器は、よく水洗いして新鮮な水を入れて下さい。 換える回数は、夏場は2回それ以外の季節は1回が目安です。

      ケージの汚れ取りについて

      毎日1回、糞尿で汚れた床材やトイレ砂を取り除き、新しい物を継ぎ足して下さい。 また、回し車やアスレチックの中で自由に排便するハムスターもいます。 特に、回し車には、ハムスターが踏んだ糞尿がべっとりとくっついている場合があるので、もしも汚れていたら水洗いしてあげて下さい。

      散歩について

      ハムスターの顔

      ハムスターは走り回るのが大好きです。
      実際、野生のハムスターは、毎晩約11㎞~14㎞もの距離を駆け回りながら餌を探す習性があります。 その為、毎晩部屋を豆電球くらいの暗さにして、20分程度ケージの外に出して散歩させてあげましょう。

      また、散歩をする前に押し入れ前の隙間が空いていないか確認し、入り込まれたくないカバンをしまっておく必要があります。 実際、筆者が買っていたハムスターは、押し入れの中に入り数時間行方不明になったり、ランドセルに大量の餌を運び込み引っ越しを試みたりする等のトラブルを起こしました。

      ハムスターの1週間に1回のお世話&1ヶ月に1回にお世話

      1週間に1回床材を全て交換し、月に1度はケージ全体を洗い、熱湯消毒と日光消毒を施しましょう。 なぜなら、糞尿や腐乱した餌が原因でハムスターが病気になってしまう危険性があるからです。

      ハムスターが脱走したらどうしたら良いの?

      ハムスターが脱走した場合、押し入れの中やタンスの裏側など狭くて暗い所に潜っている事が多いです。 その為、ハムスターが脱走した場合は落ち着いて、そのような場所を探してみて下さい。 また、スリッパの中や布団の裏などに脱走したハムスターが入り込み、それに気づかずにハムスターを踏み潰してしまったという悲しい事件も起こっています。 従って、ハムスターが脱走した際は、足下にしっかり注意しながら探しましょう。

      ハムスターの温度管理

      ハムスターは、暑さや寒さに非常に弱いです。 実際、きちんと温度管理がされていない所で飼育された事が原因で亡くなってしまうハムスターもいます。 その為、夏場はエアコン、冬場はペット用ヒーターを用いて、24~26℃位の温度を保ってあげて下さい。

      ハムスターが死んでしまったら遺体はどうしたら良いの?

      可愛がっていたハムスターが亡くなってしまった場合は、プランターに埋めてあげるか、ペット専用の霊園で火葬してもらうなどして弔ってあげましょう。

      また、どちらも難しい場合は、自治体に連絡して遺体を引き取ってもらって下さい。 ただ、自治体によっては、きちんと埋葬してくれる所や、ゴミと一緒に遺体を処理する所など、遺体の処理方法が千差万別なのが注意点と言えます。

      まとめ

      手軽に飼育できるペットとして人気のハムスター。 今回は、そんなハムスターの飼育方法について詳しく説明致しました。 今からハムスターを飼おうと思っている方は、ぜひ参考にして下さい。