カナリアのエサ

エサとカナリア

カナリアは他の鳥と違って、脂肪分の多いエサを好みます。中には他の鳥と同じエサでも 飼育できるという方もいますが、カナリアには専用のエサを与えるのが無難です。

カナリアシード

カナリアグラスの種などが配合されたカナリア用の種子のブレンド品。野生のカナリアが住むカナリア諸島 で野生している植物の種が入っている商品もあり、高カロリーでカナリアに最適です。ただしこれのみでは 栄養が偏るので、他の穀物や野菜、ボレー粉も与えましょう。

シード(種子)食は複数のエサを与える事で栄養バランスを取る必要があります。日本ではシード食、 欧米ではペレット(総合栄養食)を与える場合が多いようです。

ボレー粉

カキの殻を粉砕して粉状にしたものです。小鳥には貴重なカルシウム源になります。エサとは別容器に 入れるか、主食に混ぜて与えます。貝殻なので別容器に入れたものなら1~2週間もちます。 なるべく国産で洗浄された商品が望ましいですね。

色揚げ剤

ハイレッドなど、赤カナリアの色揚げ用のエサもあります。羽が生え変わる初夏あたりからエサに混ぜます が、肝臓に負担もかかるので控えめに与えましょう。長寿に飼うなら色揚げ剤ではなく人参を多く与える 事でも色揚げ剤の代用品になります。

各種シード

ヒエ、キビ、アワもカナリアが食べてくれます。シードは基本的には殻付きの方が長持ちしますし、鳥も殻を 向いて食べる行為がストレス解消になります。ナタネを好んで食べる個体もいます。また各シードを混合した ブレンド品もあるので、無駄がなくお勧めです。

野菜

カナリアは野菜が好きなので、毎日あげて栄養バランスを整えましょう。野菜はブロッコリーやキャベツ、ニンジン、 キュウリ、タンポポ、アスパラガス、ピーマンなど、青菜系は何でも食べます。野菜は冷蔵庫の野菜室で保存して いつでも与えられるようにしましょう。

果物

果物も食べますが水分が多いので、毎日ではなく週に数回の頻度で与えましょう。バナナやスイカ、ブドウ、 桃、ミカンに洋ナシ、イチゴ、メロンも食べます。ただし香りの強いレモンやキウイは与えない方が無難だと思います。

野菜もそうですが、果物類は痛みが速いので夏場は長時間放置せず、鳥に与えてから30分もしたら捨ててあげる ようにしましょう。

ゆで卵

カナリアの重要なタンパク源になります。ゆで卵を冷やしてから半分に切って与えましょう。全部は食べきれないので 残った分は捨てます。ただペレット食で育てている場合はタンパク質が足りているので必要ありません。シード食の場合 のみ与えましょう。

ペレット

総合栄養食で、カナリアに必要な栄養が全て入っています。シード食はどうしても好みの種しか食べない場合があり、 ビタミンが不足しやすいので、健康に育てるならペレットが理想的です。色揚げ効果も期待できます。

ただし、ペレットだけだと「種の皮むき」を鳥が行えないため、9割のペレットに1割のシードと野菜類のエサをあげるのが 現時点でのベストなエサやりだと思います。エサも数種類にすることで飽きさせないようにできます。