文鳥のエサ

文鳥は穀物を好むので、シード(穀物の種)を与えてもいいのですが、栄養が偏りやすいので 健康面を考えて、総合栄養食であるペレットをメインに与えましょう。ウチではペレット9割、 シード1割の割合で与えています。
ペレットとは、ヒエ、キビ、アワなどの穀物を粉末状にし、ビタミン、ミネラル類を添加して固めた ものです。様々な鳥の栄養バランスを考えた商品ですね。
文鳥のエサについては様々な考え方があり、穀物の種(シード)を数種類与えて、さらにボレー粉 も混ぜる事で栄養面を補うやり方もありますが、ペレットをメインに与える方が管理も保存も楽です。 ペレットをメイン、シードは「おやつ、副食」と考えて与えています。
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ペレットは消化が良く、文鳥に必要な栄養素を全て備えているので、ビタミン欠乏症になる心配もありません。 文鳥専用のペレットもありますが、カナリア、インコ向けのペレットでもOKです。ただ好みもあるので ペレットは種類を試しながら与えていきましょう。
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副食としてシードも与えますが、シードは殻付きの方が栄養価が高く、殻を剥く行為が文鳥の ストレス解消にもなるので、殻付きで数種類の種の入った「混合シード」をお勧めします。 文鳥専用の混合シードだと、野菜やフルーツも添加されているものが多いです。
野菜も副食として有用です。文鳥に適した野菜としては小松菜が代表格で、チンゲン菜や ニンジンなどを水で洗ってから少量与えます。豆苗も食べやすいので最適です。
あとは果物も食べますが、毎日は与えず、時々与えるくらいで十分です。文鳥はバナナやリンゴ、 ミカンを少量食べます。それ以外の果物はあまり合わないと思います。
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ボレー粉
シード食がメインの場合、ミネラルが不足するので、それを補うのがボレー粉です。これはカキの殻を 粉状にしたもので、鳥の補助食品としてはメジャーな存在ですね。ペレットをメインに与えている 場合は、ミネラルは十分足りているので必須ではありません。
ペレットをなかなか食べてくれない場合や、殻なしシード食を与えている場合はボレー粉も 与えましょう。なるべく容量の少ない商品を買って、早めに使い切るようにしましょう。 臭いも時々嗅いでみて、カビの匂いを感じたら捨ててください。予備もお忘れなく。
文鳥がペレットを食べない場合は
文鳥から見ると、やはり殻付きシードの方が自然で食べやすいようです。個体によってはペレットは なかなか食べてくれない場合もあるので、その場合はシードにペレットを混ぜて、徐々に慣れてもらう 方法もあります。
どうにもペレットを食べない場合は、文鳥用混合シード、ボレー粉、野菜を与えて栄養バランスを 保つようにするしかないですが、ヒナのうちにペレットをふやかして与えていれば、問題なくペレットを 食べる成鳥になってくれます。
文鳥に与えるエサの量
文鳥が1日に食べるエサの量は、体重のおよそ1/10といわれていますが、1日に複数回食べるので 「常に少量のエサがある」状態にしましょう。エサは毎日取り換え、清潔に保ちましょう。 1回食べたら終了、ではなく数回に分けて食べる習性があるようです。
量は具体的には、エサ皿に4~5g程度といえます。ペレットなら問題ないですが、 殻付きシードの場合は、剥いた殻が散らばって正確な残量が分かりにくいです。 剥いた殻をこまめに取り除いておきましょう。なおシードは好みの種ばかり食べやすいです。
毎日エサを取り替えるわけですが、残っていたエサは全部捨てて新しくすることでエサの鮮度を 保ちましょう。容量の少ないエサを買っておく方が速めに使い切れます。
なおエサのパッケージですが、冷暗所に保存しておきましょう。現実的には引き出しや棚ですね。 直射日光を避け、高温多湿になるところには保存しないようにしましょう。
文鳥の水
文鳥に与える水ですが、常温の水道水が最適です。水道水はミネラルの少ない軟水で、非常に 清潔なので最適です。ミネラルウォーターは適しません。水浴び用にも水道水を使いましょう。 水道水にはカルキ(塩素)が入っていますが、全く問題ありません。
文鳥に適さないエサ
自然にある植物、果物でも文鳥には良くない物は意外とあります。基本的には水分を多く 含んだもの、臭いの強い物ですね。以下に紹介しますので文鳥には与えないようにしましょう。
ねぎ、キャベツ、キュウリ、芋類、モロヘイヤ、ホウレンソウ、アボガド、桃、ドラゴンフルーツ、 キウイ、パパイヤ、スイカ、パイナップルなど。水分が多いと下痢をするので注意しましょう。
あとは中国産の野菜などは農薬が多いので、しっかり水洗いをして清潔にしてから与えるように しましょう。